赤い羽根募金みやざき

こんげつのコラム

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「公開審査会」を終えて 画像

ナンバー53

「ぼきん大作戦」のコーナーでもお伝えしましたが、8月17日(月曜日)に、宮崎県共同募金会として初めて、助成要望事業に対する「公開審査会」を実施しました。
この「公開審査会」は、今年度当初に一般公募を行った「平成21年度共同募金運動による広域助成事業」に要望のあった100団体を、書面審査による第一次審査を通過した50団体に絞り込み実施されたものです。
当初の予想をはるかに越える50団体によるプレゼンテーション。
事務局としては、分刻みのタイムスケジュールを組み、1日がかりとなる内容に大きな不安を感じていました。
参加する団体もずっと聞いているのは苦痛だろうし、審査員の方々にしても、50団体のプレゼンテーションを一度にきき、審査まで行うのは非常に困難であると思ったからです。
送られてくる資料の数も半端なく、また県内各地から集う団体の中には、5分間のプレゼンテーションのために、朝6時前には家を出発しなくてはならないところもあるという冷酷なスケジュール。
本当に実現できるのだろうか・・・、「公開審査会」に踏み切った意義はあるのだろうか・・・、胃の痛くなる思いでした。

8月17日(月曜日)は、何とか天候ももつ模様、夕方からは日差しも覗くという予報です。何しろお盆休み明けの月曜日、天気だけでも良くなってもらわねば。
3時間半をかけてやってきてくださった団体の皆さんの受け付けも終了、ほっとしたのが仇になったのか、説明に少し手間取り、10分遅れてのスタートです。

緊張のトップバッターの団体のプレゼンは終わり、2、3番目のプレゼンが続き、最初の「高齢者の生活を支える団体」全体での質疑応答が行われる頃、私の心配の雨雲は当日の天気のように、少しずつ晴れていく気がしました。
それは、会場係りとしてお手伝いをしながら耳を傾ける皆さんのプレゼンテーションが、本当に「おもしろい」と感じたからでした。
決して、上手に話しているわけでも、派手なパフォーマンスをしているわけでもないのに、全部の団体のプレゼンの内容が、とてもわかりやすく頭の中に入ってきたのです。
質疑応答では、今回審査員を勤めてくださっている配分委員の皆さんに加え、一般審査員として参加してくださった女子高生や公募で加わっていただいた大学の先生からも、とても鋭い質問が出たりして、真剣に内容を審議してくださっている気持ちが伝わってきました。
参加団体も、自分の要望した部門以外から1団体を選べる投票権があたえられたため、席を立つこともなく、一つ終わる度にあたたかい拍手が寄せられました。
全ての審査が終了し、投票が行われている頃には、窓の外から傾きかけている夏の夕日の光が差し込んでいました。

審査会が終わって10日程たったある日、一般公募により参加していただいた審査員の方から、地元新聞にこんな「声」が寄せられました。

募金配分先は使途報告ぜひ

県共同募金会が先日、初めて開いた「助成金事業公開審査会」に公募審査員として出席した。
中学生時代に毎冬、横浜市鶴見駅頭で共同募金のお願いをしていた一人として、公開審査会の試みに興味を持った。
審査対象は50団体もあり、大変さも感じた。申請内容は多岐にわたるもので配分に悩むこと、公開審査会へつくり上げた事務局の苦労などが分かった。一番の収穫は、どのような団体がどのような助成申請をしているかが分かったことであった。
宮日社説(※)に「寄附金の行き先、使途がもっと目に見える形になれば、赤い羽根に寄せる期待は今後も廃れることはないはずだ」とあったが、まさにそれを実感した1日であった。公開審査会は、あくまで啓発イベントなのだろう。しかし、来春配分が決定された団体がどう助成を生かしたかを点検したり報告する場も必要と思った。

※同新聞上の社説で「公開審査会」をはじめとする「共同募金改革」への取り組みが紹介されました。


大変だった初めての「公開審査会」。でも、やっぱりやって良かったという安堵に似た確信と、これからが大変だぞと思う不安の見え隠れする決意が同居しながら、季節は秋を迎えようとしています。


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